No emotion

闇と厳冬

不眠症と、疑心暗鬼

 

 

「そんなのだから、眠れないんだよ」

 

分かってる。

でも、疑心暗鬼にならずにはいられないの。

ずっと嘘をつかれて、裏切られてきた大人しか

見てきてないから。

 

人の言葉が信じられない。

だから物にも疑心暗鬼になっている。

 

私には、「好き」という概念がない。

全て「嫌い」から物事を見てしまう。

嫌いから始まる物事は、好きにはならない。

誰が好き、あの人は嫌い、それが人間の性なのだと思う。

けれど私は全てが「嫌い」だ。

だからこそ、その好き嫌いがわからない。

私は全てが嫌いだから。

 

こんな事を考える私は、

人間として終わっているのだと思う。

 

 

 

仕方ない癖だから。自分自身を守る為に

嘘と冷たさを装備して生きてきたんだ。

 

物事にも、人間にも、信じる事が出来ない。

人間不振、疑心暗鬼、疑念、それらを抱えて

生きる私を人は避難するけれども、

そうしないと私自身という人格が潰れてしまう。

 

「貴女は、人の話を聞かない。成長もしない」

 

勝手に言ってて下さい。

私は話が道を貫くので。干渉しないで。

それが私の人生での願いだ。